男性作家か女性作家か

一度熟睡し、トイレで起きたあと、眠れなくなってしまいました。だんだんおなかがすいてきたのと、まだ薬が効いている時間のはずで、しかも横になっているにも関わらずおなかの張りが目立つので薬の追加をしようと思い、起きました。この状態では横になっても苦しそうなので、少し薬が効くまで、何か食べたりして起きていようと思います。
この記事では、小説のネタバレを気にせず書きますので、ご注意ください。
今日(もう昨日ですね)は、「海の底」という本を読みました。夫の本棚にあるのはわかっていたのですが、カバーや帯をみて「イマイチ?」と思い、手を出さずにいたのです。が、夫が「これ読んだ?おもしろいよ」と言うので、どんな話なのかと聞いたところ、「巨大なエビの大群が襲ってくる話」と言われ、ますます「??」と思ったのですが・・・夫と私は、怖い話に対する嗜好が全然違うので(そもそも私は怖い話は苦手ですし)、好みの差かな、とは思うのですが、夫もその違いについては知っていて私に勧めているわけなので、読んでみることにしたのです。読んでみたら、とてもおもしろかったです。ただのパニックもの、ドタバタ系のホラーなどは夫も私も嫌いなので、なぜ「巨大なエビ」が「大群で襲ってくる」ことになったのか、というところが厳しいかなと思っていたのですが、きちんと生物学者が出てきて筋の通った説をとなえていて、素晴らしいと思いました。また、作者は「有川浩」さんという方なのですが、登場人物のうち、エビが襲ってくるので外に出られず、潜水艦の中で数日間過ごすことになってしまった女子高生がいて、ストレスからか予定外に月経が始まってしまう、という設定なのですが、全く不自然なところがなく、男性がこれを書くのか?と思っていたところ、著者プロフィールで女性であることがわかり、なんだかホッとしました。偏見かもしれませんが、私は男性作家の描く女性には厳しいです。たいていは「ウソ臭い」と思いますし、よく描けているな、と思う場合でも、「男性の願望が入っている。美化している」という評価を下してしまい、いずれにしても「実際にはこんな人いない」と思ってしまいます。
なので、好きな作家というと女性が多くなってしまうのかもしれませんが、最近注目しているのは辻村深月さんです。以前も記事に書いたことがあるかと思いますが、「スロウハイツの神様」が最も好きな作品で、もう3回か4回読んでいます。この作品の一番好きなところは、登場人物どうしで、小説が終わるまでついに互いに打ち明け合わない秘密がある、という点です。小説の筋としては大事な点のひとつであり、読者にはそれぞれの秘密が明らかにされるのですが、登場人物どうしがそれを話し合わないで小説が終わることにもどかしさを感じる人もいるでしょう。まぁ、ラストシーンよりも後で、「この後語り合うこともあるのかも」という余韻も十分なのですが。でも、私は、そのことを互いにわかっていないのにこの結末を迎えられる、ということに感動するのです。
日本人くさい美学?なのかもしれないのですが、このような気持ちになる小説に出会ったのは、北村薫さんの「スキップ」を読んだ時以来ですから、10年以上経っていますね。「スキップ」は、帯を読めばわかるのですが、17歳の「私」が42歳にタイムスリップするのだかパラレルワールドに行ってしまうのだかしてしまう小説です。20代・30代がスッポリ抜けていて、しかも年頃の娘までできている、という設定なのですから、主人公はもちろん驚愕し、嘆き悲しみます。そして、結局もとの17歳には戻れないまま小説は終わるのです。それなのに、読後感はなぜかすがすがしく、こんなに爽やかな気持ちになっていいのか!?と思うくらいです。北村薫さんといえば、女子大生の「私」が身近な謎を解いていくシリーズがあり、一番好きなのはその作品群なのですが、それ以外だったら「スキップ」がいいです。北村さんは最初覆面作家だったので、ファンの間では「男性なのか?女性なのか?」とずいぶん話題になり、女性ではないかと思う人も多かったようです。私は、中年の男性であるとわかってから読み始めたのですが、たしかにオジサンの描く女子大生としては出色です。全然気持ち悪くないのです。が、しいていえば、やや古めかしいというか、「美化」の部分があるかなとは思います。が、文章全体も上品で大好きです。元・国語教師だからでしょうか。にほんブログ村 マタニティーブログ 二人目出産へ
海の底
メディアワークス
有川 浩

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こんなタイトルつけや ...
女性の心理描写が秀逸 ...
ガニラス23:30頃 ...
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