小説 離婚裁判

アマゾンで以前、離婚調停やモラルハラスメントに関する書籍を購入したためか、おすすめの本にもそういったジャンルの本が挙げられてきます。
それに乗って購入し、よかったと思った本を紹介します。
「小説 離婚裁判」は、弁護士さんの書かれたドキュメンタリー小説です。書評では、「モラルハラスメントそのものに興味のある人だけではなく、離婚調停や裁判に関する様子がリアルでとても参考になるし、単純に面白い」というものがあって、それに惹かれて購入しました。
私の目的は、この記事を読んだ人にたくさん本を買わせることではないので、ネタバレをします。モラハラに遭った者として、共感したこと、悔しく思ったこと、など書きたいと思います。
まず、なんといってもモラルハラスメントに関する説明のわかりやすさは光っていました。自分が受けたのが虐待・暴力であることに自分ですら気づかなかったヒロインに弁護士が説明していく場面は秀逸です。多くのモラハラ被害者も同じだと思います。「なにかが変だ」と思いながらもその正体がわからず、今の時代ですとネットなどで調べていくうちにあるとき「モラハラ」という言葉と出会い、急に霧が晴れていくように自分の受けた暴力に気づくのです。現実には、この小説のように、弁護士が「あなたのケースはモラルハラスメントである可能性があります」なんていきなり言ったりしてくれないだろうなとは思うのですが。でも、調停委員がモラ夫に簡単に丸め込まれてしまうところとか、モラルハラスメントという言葉を裁判官ですら知らないとか、腹立たしいけれど実際にそうなんだろうな、という場面には共感しました。
なんとかしてモラ夫の社会的生命を断ってやりたい、人前で暴力でも振るってシッポを出してくれないだろうか、というのは、モラハラ被害者なら一度は考えることではないかと思いますが、そういう意味でもこの小説の結末は溜飲が下がるものです。「実際にはそんなにうまくいかないよ」という思いももちろんありますが・・・モラ夫が虐待を受けていたことを立証したり、だいたいモラ夫の家族が協力してくれるというのが現実にはないかなと思います。小説では、モラ夫の姉が医者なので、「健康診断と偽って自分の病院に呼び出し、脳のMRIを撮ってモラ夫の扁桃体が病的に小さいことを証明し、発達障害との関連を示唆した」なんて・・・私も医療関係者なのでやりたいですけど、モラ夫が協力するはずないでしょう。前妻がPTSDで精神科に入院していたり、ということは私がおかしくなれば再婚相手がモラ夫と離婚するときには有利になるのかなとか。まぁ、そういうのはありますよね。カウンセラーをしている知人に相談したときに、「貴女がよほどおかしくなっちゃったとかがあれば周囲の人も理解するかもしれないけど、今は支障なく仕事できてるから、職場の人間にわからせるのは難しいでしょうね」と言ってましたから。でも、何より法廷でモラ夫が主人公の首を絞めてつまみ出され、文句なしの犯罪者になって離婚訴訟もうまくいく、なんて、本当に羨ましい限りです!職場でモラ夫の目障りな場所を占領し、いつか人前で暴言を吐いたり軽い暴力くらい振るってくれないかと狙っている私にとっては、本当に「現実にこんなことがあれば・・・」と思いました。
読み物としても非常によくできていて読みやすいので、モラハラのことを知ってほしい友人などにはどんどん読んでもらうつもりです。この小説によってもっと広くモラハラのことが知られるようになればいいと思います。にほんブログ村 家族ブログ DV・モラハラへ
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小説 離婚裁判<モラル・ハラスメントからの脱出> (講談社文庫)
講談社
荘司 雅彦

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